宮崎朝の読書会は、1963(昭和38)年に発足した伝統ある読書会です。
宮崎観光ホテルの初代社長である寺坂進氏ら5人のメンバーで始まりました。新聞社、大学、企業等の代表者たちが「朝の論語」(安岡正篤著)を当時の社長室で読み始めました。
2025年3月現在、会員数は18名で年代も40代から80代と幅広く、男性10名女性8名でおこなっています。
毎週金曜日の朝8:30開始、9:30に終了。輪読は音読でおこなわれます。1回あたり、およそ3名が読んだ後、会員相互に意見や感想を交換。話が脱線することもままあり、楽しいコミュケーションの場となっています。
新年会や暑気払い、忘年会などの懇親会や、秋には行楽行事として、バスを借りての日帰り小旅行も開催しています。
本を通じた仲間作りになる当会にぜひ参加されませんか。会費は月2,000円です。
※当サイトの写真や動画は2点(書籍の写真、行楽行事の集合写真)以外は生成AIで作成したもので実在ではありません。読書会のイメージをお伝えする目的で掲載しています。
宮崎朝の読書会は8:25頃より幹事が連絡事項等を案内し、8:30より輪番で担当する司会者が進行をします。
宮崎観光ホテルのミーティングルーム(主に1階の福寿を利用)にはロの字型に設置された白いクロスのかけられたテーブルがあり、そこに会員が座ります。年数回の席替えがあり、その席順で本を読みます。
当会では音読で読んでいきます。時々漢字の読みで詰まる場合は、すぐに他の会員が助け舟を出します。
音読については、最初ためらわれた方もいるようですが、声を出して読むこと、それを聞きながら本に目を通すことはよりよく理解することの一助となるようです。
会員の中には「一人暮らしなので、日常声を出さない場合が多い、週に1回大きな声を出して本を読むのはよいことだと思っている」とおっしゃる方もいます。
司会者はどこからどこまでを読むかを会員に指示します。そして読書の途中や最後の方で、時間をとって感想や意見の交換をおこないます。宮崎朝の読書会での一番の楽しい時間です。
なかには職業的に専門的な方や、博学な方から解説していただくこともあり、勉強になることも。会話の中に新たな気づきがあることも多く、みなさん楽しんでいます。
書籍は年に1、2回、会員が自身の推薦する図書を3点程度挙げて、それを会員間で投票します。その上位4冊から5冊を選び、図書委員がそれを書店に随時発注します。
書店で自分では選ばないような本を読むことになり、本との新たな出会いとなります。会員からもそのような意見が聞かれます。
最近読んでいる本を列挙します。
およそ年間4冊から5冊を読んでいます。新しい書籍配布の際に書籍購入助成としておひとり1000円をいただいています。
行楽という言葉は懐かしい響きがありますが、宮崎朝の読書会は年に1回、秋に行楽行事として日帰りの小旅行をおこなっています。
以前は年2回おこなう時期もあったようです。コロナ禍で自粛していましたが、2023年より復活しました。
2023年は諸塚村を訪ねました。
8:00に宮崎駅に集合、貸切バスで一路日向市へ。途中休憩をはさんで、東郷町にあるメディキット美術館に到着。メディキット社の創業者の美術コレクションは素晴らしいものから貴重なものまであり、解説を聞きながら見学をしました。
諸塚村に入り、諸塚村観光協会の事務局長より諸塚村の概要のプレゼンテーションがあり、その後、どんこ亭という観光協会が運営する飲食店で食事をしました。名産のしいたけの料理、加工所で作られた味噌の美味しい味噌汁をいただきました。
午後は、諸塚村役場の担当者の案内で、大規模にシイタケ栽培をおこなっている、もろつか森の国椎茸団地を訪問。シイタケの生産性を大幅に向上させている広大な椎茸団地を見学しました。
また、諸塚村で大手家具メーカーと提携して取り組んでいるセンダンの育成圃場を訪問。杉は伐採して利用するのに育成期間が50年から60年かかるのに対し、センダンは20年で利用できるとのこと。
帰りにもろっこはうすという村営の物産館で買い物をし、特産のシイタケや味噌、お茶などを購入、また、さきほどのセンダンの板で作ったカッティングボードが試作的に販売されていて、みなさん喜んで購入していました。
2024年は串間市を訪問、朝いちばんでかまぼこ店でのかまぼこ作り体験をし、その後旧吉松家住宅(国指定重要文化財、大正時代に建築)をガイドの方に開設しながら見学、道の駅くしま、昼食会場のいこいの里をめぐり、野生馬のいる都井岬に。
都井岬には100頭余の野生馬がおり、天然記念物に指定されています。専門ガイドの方の案内により、野生馬の近くでその説明を聞き、野生馬に対する認識を深めました。
このように行楽行事は小学生の頃に帰っての遠足のようで、宮崎朝の読書会の貴重なコミュニケーション行事となっています。